心臓のためにやってはいけない朝の習慣、夜の習慣があります。それは、起きてすぐに行うジョギングです。なぜ、起床後 ジョギング 危険 なのかを紹介します。
起床後 ジョギング 危険
特に太りすぎではなくても、運動不足を気にしている現代人は多いものです。運動不足=メタボになりやすい、生活習慣病になりやすい、さあ大変だ、というわけで、その解消にまず取り組みやすいのがジョギングでしょう。手軽にはじめられる上にお金もかかりませんし、健康にもいいということでやらない理由が見つからないほどです。
早起きをして爽やかな空気の中を走るのは、なんて健康的なのだろう、と真面目な人ほど毎日一生懸命走ります。しかし、それこそ寿命を縮めている原因になっているかもしれません。
体にいいことをしているつもりでも心臓には大きな負荷がかかってる場合もあるのです。朝はまだ、体内の機能がしっかり目覚めていませんから、いきなり体を動かすという急激な変化に体がついていけません。また、就寝中に汗をかくことによって体内の水分も失われており、血液はドロドロで血管が詰まりやすい状態とも言えます。朝は、起きたらまずコップ1杯の水を飲むのが基本です。 水を飲むタイミング はこちらのサイトに詳細が紹介されています。
特に冬は、寒さで血管が収縮して血圧が上がるので、朝のジョギングは体にいいどころか生命の危険すらあります。ジョギング中に突然死した中高年の人は、ほとんど朝に倒れています。
ジョギングを提唱したアメリカのジム・フィックス氏は、1970年代、30代で100kg 近くあった体重を毎日15㎞ のジョギングで、30kg 以上落とす減量に成功しました。その経験と健康法をまとめた著書(邦題『奇跡のランニング』) は大ベストセラーとなり、世界中にジョギングブームを巻き起こしました。しかし、その後もジョギングを日課としていたフィックス氏自身は、52歳のとき、ジョギング中に心筋梗塞で突然死してしまったのです。
運動が体にいいといっても、体の状態と状況によって影響は異なります。血圧が高めになったり、血中脂質が増えたりしやすい中高年、特に60歳以上の人には朝のジョギングは厳禁です。
どうしても走りたいなら夕方がおすすめです。朝は、散歩や一駅分歩く程度のほどほどの負荷に留めておくべきでしょう。
ジョギングだけではない「入浴法」も血圧の変化に注意する
血管の収縮で気をつけたいことには、入浴法もあります。体を温めるという点で、入浴は素晴らしいものです。住宅の欧米化によって、今ではどこの家庭にもシャワーがあり、シャワーを浴びるだけで済ませる人も増えているようですが、それだけでは体の深部から温まることはできません。
ぜひ湯船にゆっくり浸かりたいものです。体温が上がれば、血管が拡張して血流が増え、副交感神経が優位になってリラックスします。
40度くらいのややぬるめのお湯に15分くらい浸かるのが効果的です。高血圧の方や心臓の弱い方は、みぞおちから下だけ浸かる「 半身浴 」がおすすめです。ただし、入浴中の死亡が全国で年間約1万7千人とも言われ、これは交通事故死 の4倍近い数字になります。
体の芯から温まる「半身浴」についてはこちら。
暖かい部屋から寒いバスルームにいって服を脱げば、血管がきゅーっと縮んで脳出血を起こしやすくなります。そして熱い湯船に浸かって「あ〜いい湯だ」と声を出す頃には、今度は体温が上昇しすぎないように血管が拡張して、血圧が下がります。ほんの数分の間に血圧が上下するのですから、体には大変な負担です。くれぐれもお風呂の入り方には注意してください。
本来、健康に効用がある温泉地で、入浴による死亡事故があとを絶ちません。温泉地で倒れる方の多くは、団体旅行の強行スケジュールでやってきます。夜は盛り上がって料理もお酒も進みます。そしてせっかくだからと何度も入浴し、温泉に入ってアルコール分を飛ばしてしまえ、などという人もいるものです。しかし、お酒は血管を拡張させ、脱水状態をつくりますから、そのうえで熱い湯に浸かれば、血管がさらに拡張して血圧が急降下。心不全や脳梗塞を起こしやすくなるのです。飲酒後の入浴は言語道断、絶対にやめてください。
血圧の急上昇・心筋梗塞・脳梗塞を招くヒートショックの危険を音と光で知らせる GRUS ( グルス ) ヒートショックセンサー