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高脂血症 原因 となるもの

高脂血症 原因

高脂血症 原因 となるものはどういったものでしょうか。高脂血症は、原因不明や遺伝的な要素によって起こる「原発性高脂血症」と、別の病気の影響などによって起こる「続発性(二次性)高脂血症」に分けられます。高脂血症(脂質異常症)が起こる原因には、遺伝的な要因と、別の病気や薬剤の服用によるもの、そして、生活習慣の乱れがあります。

高脂血症 原因 遺伝による 「 原発性高脂血症 」

原発性高脂血症とは、検査をしても原因がはっきりしないのに、コレステロールや中性脂肪の値が高い状態の高脂血症のことをいいます。この場合、遺伝的な体質に原因があるとされています。中には血清脂質やリポたんぱくの合成、代謝に障害があって遺伝性ではないケースもありますが、ひとつの家族に高脂血症の発症が特異的に同じようにみられる遺伝性のあるケースが多くなっています。

次に挙げるのは原発性高脂血症のタイプです。

  1. 原発性高カイロミクロン血症
  2. 家族性Ⅲ型高脂血症
  3. 家族性複合型高脂血症
  4. 内因性高トリグリセライド血症

家族性の高脂血症の場合、LDL 受容体が遺伝的に不足しているために LDL コレステロールが血液中にいつまでも停滞してしまい、血清コレステロール値が 300 ~400 mg/dl ぐらいに上がっています。

別の病気などによる「続発性高脂血症」

続発性(二次性)高脂血症とは、肝臓や腎臓などの病気によって、二次的に起こる脂質代謝の異常をいいます。そのほか続発性高脂血症を引き起こす病気には、糖尿病や肥満などの代謝異常、甲状腺機能障害や下垂機能障害など内分泌系の病気、自己免疫疾患などがあります。また、こういった病気以外にも、利尿剤やステロイドホルモン剤などの薬の服用、脂質の多い食事やアルコールの摂り過ぎも続発性高脂血症の原因となります。

現在健康だとしても、近親者に高脂血症の人がいる場合には、将来、家族性の高脂血症になる可能性があるので、食習慣、生活習慣に気をつけなければなりません。

食事、生活習慣に注意する

高脂血症では、普段の食事のしかたや生活習慣が原因となるケースが多くあります。脂肪分の多い食事はもちろん、全体量の食べ過ぎ、カロリーの高い食事やアルコールの飲み過ぎなどのエネルギー過多にはじゅうぶん注意しましょう。このタイプの人は肥満であることが多いので、血液中のコレステロール値や中性脂肪値を減らすには、まずは肥満を改善する必要があります。

運動不足によって高脂血症が起こるケースもよくあります。日常生活での運動不足は、体力を衰えさせるだけでなく、コレステロールや中性脂肪を溜め込むことにもつながります。食事で摂取したエネルギーを消費するには、体を動かすのが一番です。運動すると全身の血行が良くなるので、中性脂肪やVLDLの分解が早まり、善玉のHDLが増えます。

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食後高脂血症

食後高脂血症

食後高脂血症 についての情報です。食後高脂血症とは、食後、血液中の中性脂肪が急激に上昇する状態です。食後高脂血症は、肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高めるため、早期発見・早期治療が必須です。

食後高脂血症 とは

食事をすることによって摂取された油脂(脂質)は、しばらくはカイロミクロンとして血液中に在ります。このカイロミクロンは、リパーゼという酵素によって消化分解され、たいてい3時間くらいで消えていくのですが、それからしばらく時間が経っても消化されずに残ってしまうと、カイロミクロンの消化カスとして「カイロミクロンレムナント」になります。

レムナントというのは残り物というような意味なのですが、これが血液中に残っていることがあり、この状態は「食後高脂血症」といわれます。高脂血症のタイプのうち、カイロミクロンの値が高くなるⅠ型とⅤ型に見受けられる症状です。

血液中に、コレステロールを含んだカイロミクロンレムナントがいつまでも存在していると、マクロファージ(大食細胞)がこれらを取り込んで、動脈の壁にコレステロールが沈着していき、動脈硬化を引き起こすこととなります。

マクロファージは、私たちの体のさまざまな場所に存在している白血球の一種です。血液中の細菌や異物を飲み込んで、血液を正常な状態に保つ大切な働きをしています。

カイロミクロンレムナントはコレステロールを含んだ小粒子ですが、血液の中に5mg/dl以上残っていると、細胞(マクロファージ)が吸収し、コレステロールが動脈の壁に溜まっていきます。

食後高脂血症は、食事から摂取された中性脂肪が、消化酵素の力で十分に消化されないために起こるものです。体質も関係しているようですが、脂質や糖質、アルコールの摂り過ぎも原因となっています。

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高脂血症 イコール 血液の脂質異常

高脂血症

高脂血症 イコール 血液の脂質異常です。高脂血症 原因 となるものはこちらです。高脂血症とは、血液中の脂肪(コレステロールや中性脂肪)の値が高くなる病気です。高脂血症は、動脈硬化や心臓病、脳卒中などのリスクを高めるため、早期発見・早期治療が重要です。

高脂血症 とは

「高脂血症」(脂質異常症)は、血液中に溶けている中性脂肪やコレステロールなどの脂質の値が高く、異常な状態です。これは、脂質や糖質の摂り過ぎが原因となって起こった、血液の脂質異常です。そして、高脂血症の中でも、中性脂肪の値が異常に高い状態を「高トリグリセライド血症」、コレステロールの値が異常に高い状態を「高コレステロール血症」といいます。

高脂血症は、いつの間にか高脂血症になっていて、特に自覚する症状も無く、普段の生活にもほとんど支障がありません。ですから、健康診断の血液検査などで判明することが多く、かなり進行しているケースもあるのです。

高脂血症のタイプは6つ

高脂血症は、脂質(リポたんぱく)の増加の状態により6つのタイプに分けられます。
【タイプⅠ】 特にカイロミクロンが増加し、中性脂肪値が非常に高い。
【タイプⅡa】 LDL だけが増加していて、中性脂肪値は正常。遺伝性である。
【タイプⅡb】 VLDL と LD Lが増加し、中性脂肪値が高い。
【タイプⅢ】 特に LDL が増加し、コレステロール値と中性脂肪値がどちらも高い。
【タイプⅣ】 VLDL が増加していて、中性脂肪値が高い。
【タイプⅤ】カイロミクロンと VLDL が増加し、中性脂肪値が高い。

血液中に中性脂肪が増えすぎの「高トリグリセライド血症」

高脂血症というと、一般によく知られているのは「高コレステロール血症」ですが、もうひとつ、「高トリグリセライド血症」も問題となっています。高トリグリセライド血症は、特に中性脂肪の値が高い状態です。判断基準値は、150mg/dl以上です。高脂血症や動脈硬化を解消するには、コレステロールだけでなく、中性脂肪にも注意が必要だということです。

日本人の男性には、この高トリグリセライド血症の人が近年非常に増えているといわれています。これには、アルコールや肥満が大きく影響しているようです。

血液中にコレステロールが増えすぎの「高コレステロール血症」

「高コレステロール血症」は、高脂血症のうち、特に血清コレステロールの値が高い状態です。判断基準値は、220mg/dl以上となっています。
※2007年に改められた基準値では、『高LDLコレステロール血症』・・・LDLコレステロールが140mg/dl以上、『低HDLコレステロール血症』・・・HDLコレステロールが40mg/dl未満とされています。

食生活などが欧米化したため、日本でも高コレステロール血症になる人が増えています。糖尿病を患っている人の中に、特に多く見られます。

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