体を動かす 尿酸値を下げる には家だけでなく職場でもこまめに体を動かす
体を動かす 尿酸値を下げる バス停や駅などで1区間分を歩くだけでも日常の運動量はアップする
ウォーキングはもっとも手軽にできる運動ですが、たとえそのような運動でも、会社勤めなどで時間を制約され、それを行うための20分、30分の時間が1週間に何日も作り出せないという人は、現実には少なくないと思います。
そういう人は、日常生活の中で「歩き″」を増やすことを考えてみてください。ウォーキングというと何か特別なことのように考えがちですが、要するに歩くことです。
たとえば、通勤にバスを使うサラリーマンであれば、バスに乗る区間を1つか2つ減らし、その分を歩く。主婦であれば、スーパーまで自転車に乗らないで歩いていく。あるいはまっすぐ歩けば10 分でつくところを、荷物のない行きだけは遠回りして30分かけて歩く。エスカレーターやエレベーターはできるだけ利用しないで階段を使う。たつたこれだけのことで、運動量はぐんとアップします。歩く際にウォーキングの歩行法を取り入れれば、申し分なしです。
文明の利器に頼りすぎない
歩くこと以外にも、日常生活で運動量を増やす方法はいくらでもあります。近年の生活では、スイッチを押せばたいていのことは機械がやってくれ、ほとんど体を動かさなくても何不自由なく暮らせるようになっています。そのよい例が家事でしょう。洗濯にしても掃除にしても、いまは洗濯機、掃除機を使うのが当たり前になっていますが、簡単な洗濯物は手で洗い、床の雑巾がけをこまめにするなどを心がけていると、家事労働も立派な運動になります。
窓ふきなどは、理想的な全身運動です。お父さん方は「おーいお茶」「おーい新聞」をやめることです。キッチンまで行って自分でお茶を入れる、新聞も自分で取りに行く、テレビやエアコンはリモコンがあっても本体で操作する。
ちりも積もれば山となるというように、このような小さな積み重ねによる運動効果もばかになりません。
便利さと引き換えに運動量はどんどん減少していっていますが、私たちの生理機能は元来、自分の足や手を使う生活に対応しています。じつとして動かないというのは、人間本来の姿ではないのです。その気になれば、仕事をしながらでも、テレビを見ながらでも、運動はできます。身近なところから改善していってください。
通勤途中や仕事の合間などにできる「ながらストレッチ」
- つま先でたつ
- 片足で立つ
- 太腿を強くしめたり緩めたりする
- 腕に力をこめてつり革をぐっと引き寄せたり伸ばしたりする
オフィスのデスクで
- ひざやかかとをあげる
- ひざを組んで片側のひざ頭でもう一方の足のふくらはぎをマッサージする
- 大きく伸びをして首や背中、腰の筋肉を伸ばす
家での日常動作
- 靴下をはくときは片足で履く
- 床や畳に腰を下ろした姿勢から立つと時は手を使わずにたつ
- 寝転がってテレビを見ているときは片足ずつ足を上げ下げする
- 寝る前の布団、ベッドの上で両足を高く上げたり上半身を上げて腹筋を鍛える