お酒の節酒方法 ついつい飲み過ぎてしまう人のための情報です。アルコールの害を減らす飲み方の工夫5つのポイントです。
お酒の節酒方法 全面禁酒する必要はないが、できるだけ節酒を心がける
健康診断で尿酸値が高いという結果が出て、医師からアルコールを控えるように言われても、酒好きな人にとっては簡単なことではありません。
むしろ生きがいを奪われる思いで、途方に暮れてしまう人も多いことでしょう。でも、ほかの差し迫った疾患、たとえば重度の糖尿病や心臓病、脳卒中などの患者に比べれば、そんなに急激に「全面禁酒」を考えなくてもよいのは救いです。
適量を守っていれば、よほどの重症で、医師から全面禁酒を宣告されているのでない限り、問題はないでしょう。しかし、酒好きの人にとって、適量を守るのは至難のワザともいえます。よほど気をつけていても、ついまうケースが多いのではないでしょうか。
そんな人は次のような方法で、酒の適量を守るように心がけましょう。大好きな酒を制限しなければならないと嘆いてばかりいるのではなく、これも健康を取り戻すために行う生活改善の一環で、むしろいい機会と前向きにとらえ、節酒に真剣に取り組みましょう。
アルコールの害を減らす飲み方の工夫5つのポイント
- 空腹時には飲まない空腹時は体が一種の飢餓状態にありますから、なにをとってもおいしく感じられます。酒も例外ではなく、「すきっ腹に冷や酒を流し込むのがつう通の飲み方」などといわれます。これでは量が進んでしまうばかりです。また、空腹時は体が栄養分をできコールの害が通常より大きくなることが懸念されます。空腹時は飲酒を避けるのと同時に、飲む前には最低でもチーズや牛乳、バナナなどをとっておくようにしましょう。
- 食べながら飲む酒は空腹のまま飲み続けると、吸収率がアップし、尿酸の産生を高めます。飲むときは高たんばく・低脂肪のつまみをとるようにしましょう
- 水を飲みながら飲む大きな器に水を用意しておいて、酒を飲んだら、すぐに同量の水を飲むようにします。飲酒によって尿量が増えることで起こる脱水症状が防げるほか、飲みすぎや悪酔いの防止になります。ただし、酔いの回りが遅くなるため、いつもより飲みすぎてしまう人もいますから要注意。
- ゆっくり飲むピッチの早い飲酒は肝臓や胃腸に大きな負担となります。尿酸値を急上昇させないためにも、飲むときは極力ゆっくりを心がけましょう。
- 強い酒は薄めて飲むアルコール濃度の高い酒を飲むと、体は短時間に多くのアルコールを吸収することになり、体への負担が大きくなります。水やお湯で割って飲む習慣をつけましょう。ビールなど炭酸入りの酒も吸収が早いので注意が必要です。
各種アルコールのエネルギー量からみた適量
- 日本酒 1合(180ml)185kcal
- ビール 中ビン1本(500ml)200kcal
- ウィスキー ダブル1.5杯(90ml)213kcal
- ワイン グラス2杯弱(200ml)175kcal
- 焼酎 グラス1杯(150ml)219kcal
エネルギー量からみたアルコールの適量
純粋なアルコール量から算出した酒の適量はとは別にエネルギー量からみた適量もあります。これは、アルコールでとるエネルギーの許容限度は1日の総摂取エネルギーの1割以下という目安に基づいたものです。たいアルコールのエネルギーは、体内ですぐに代謝されて熱に変わる性質があるため「工ンプテイーカロリー」などといわれますが、実はそのエネルギー量は高く、飲みすぎるとエネルギーの過剰摂取につながります。
1日の総摂取エネルギーの1割以下に抑えておけば、肥満や生活習慣病を心配することなく、ホロ酔いを楽しむことができます。上に、主なアルコールのエネルギー量からみた適量を示したので、参考にしてください。