運動習慣

尿酸値を上げる 激しい運動 は避ける

尿酸値を上げる 激しい運動

尿酸値を上げる 激しい運動 は避けるようにします。運動がいいからといって激しい運動を行うと逆効果です。

尿酸値を上げる 激しい運動 スポーツ選手には意外に痛風の人が多い

あなたには「スポーツをしている人」 イコール「健康な人」というイメージはありませんか。野球やサッカー、テニス、ゴルフ、陸上といったスポーツ選手のはつらつとしたプレーを見ていると、「この人たちは痛風とはまったく無縁ではないか」と思ってしまうのではないでしょうか。ところが、実際には、若いスポーツ選手が痛風に悩まされている例は意外に多いのです。

痛風になった人とそうでない人を比べると、痛風の人のほうがスポーツをよく行っているというデータもあります。なぜスポーツをする人に痛風が多いかというと、激しく体を動かすこしんとよって筋肉を中心に臓器器官の新ちんたいしゃ陳代謝も活発になり、通常のスピードより早く体内でプリン体が作られるため、筋肉の尿酸が一時的に過剰状態になるからです。

つまり、短時間で体内に尿酸が蓄積され、痛風発作などを起こしやすい状態になるわけです。また、運動量が多いと汗をたくさんかきますが、発汗作用によって体内の水分が欠乏すると、腎臓から尿はいせつ酸が排泄されにくくなります。

これも尿酸値を上げる原因となります。ふだんあまりスポーツをしない人が激しい運動をした場合では、尿酸値が2倍近くまで上がることもあります。
尿酸値を下げるつもりで行ったスポーツが、逆に尿酸値を上げる結果になってしまわないように十分に注意しなければなりません。

痛風の人におすすめなのはゆっくりとした軽い運動激

激しい運動によって起こる可能性のあるトラブルは、尿酸値の上昇に関すること以外にもあります。汗をかきすぎて脱水気味になると、筋肉の硬直も招きます。そのため、ねんざや肉離れといった事故も発生しやすくなります。

ウォーミングアップなしでいきなり激しい運動を行うと、場合によっては心臓発作などを起こし、命にかかわることもあります。日ごろから体を鍛えているはずのスポーツ選手でさえこうなのですから、一般の人はなおさら注意が必要です。

しかし、間違ってはいけません。「運動はしないほうがいい」のではありません。運動の影響は個人差があり、一概にこうだとはいえませんが、一般に「適度な運動」を長期間継続して行えば、肥満解消や尿酸値を正常範囲内にコントロールする効果が期待できます。

体全体の健康のために「適度な運動」は不可欠です。大切なのは運動の強さと行い方を考えることです。無理な運動は長続きもしません。
尿酸値が高い人は、年齢を問わず、ハードなスポーツにトライしたり、ヘトヘトになるまで運動したりするようなことは避け、ゆっくりとした軽い運動を定期的に行うようにしましょう。

運動でも急発進、急停止は危険

車を急発進させれば、エンストやスリップを起こしてしまいます。走行中に急ブレーキをかければ、スピンしたり、後続車に追突されるという事故を招いてしまいます。

運動をするときの人の休も同じで、「急発進」「急停車」は事故のもと。運動前のウォーミングアップ(準備運動) はたいていの人が行っていると思いますが、運動後のクールダウン(整理運動)もセットで行うことが大切です。

なぜクールダウンが必要かというと、運動中に筋肉を盛んに動かすためのエネルギーは、体内にあるグリコーゲン、糖質、脂肪などが酸素と結びつき、燃焼することによって生み出されます。

そして、そのしくみを陰で支えているのは心臓です。心臓が血液循環を活発にして筋肉に酸素と必要な栄養分を届け、一方で静脈を通じて老廃物を回収する役割を果たしているのです。もし運動を急にやめると、それまで順調に供給・消費されていた酸素や栄養分が停滞したり不足したりし、心臓は必要以上に血圧を上げてそれをカバーしようとします。

また、筋肉内にも十分な酸素が供給されないため、疲労物質の乳酸などが蓄積され、筋肉は硬直し、血管にも悪影響を及ぼします。運動前はもとより、運動後も必ず深呼吸で十分な酸素を体内に取り入れ、ゆっくりとした屈伸運動や柔軟体操を行って、それまで活動していた筋肉や臓器器官を少しずつ平常の状態に戻しましょう。

尿酸値を下げる 有酸素運動 軽めの有酸素運動がおすすめ

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まずは 運動量の目安 を知ろう

運動量の目安

まずは 運動量の目安 を知ろう尿酸値を下げるための運動量の目安を知ることが大切です。その上でその目安となる運動量を実行します。意識的に体を動かすことは、肥満の解消だけでなく、さまざまな効果をもたらします。

運動量の目安 運動で消費するエネルギーは意外に少ない

尿酸値の高い人には肥満対策が必須ですが、その大きなポイントとなるのが、食事での摂取エネルギーの制限、そして運動です。また、意識的に体を動かすことは、肥満の解消だけでなく、さまざまな効果をもたらします。

インスリンの働きを活発にして、血中の中性脂肪を減らすほか、心肺機能を高めて血行をよくし、血圧の上昇を抑えます。このように、尿酸値の高い人には、摂取エネルギーの消費と合併症の予防という、一石二鳥の効果が期待できます。ただ、体を動かすことで消費されるエネルギーは意外に少ないものです。

日常生活における活動や運動による消費エネルギーは次以下の表のとおりですが、たとえばジョギングでごはん1膳分のエネルギーを消費しようとすると、少なくとも20~30分は走らなくてはいけないことになります。

このようにいうと、「エネルギーをどんどん消耗するような激しい運動をするほど、早く効率よくやせられるのではないか」と考える人もいるかと思いますが、実際はそうではありません。

脂肪を効率よく燃やすなら軽い運動を1回に長く

運動は、「無酸素運動(アネロビクス)」と「有酸素運動(エアロビクス)」の大きく2つに分けられます。無酸素運動は、短距離走やベンチプレスのように、呼吸をせずに一気に激しくエネルギーを燃やす運動です。そのエネルギー源としては、主に糖質が使われます。

一方の有酸素運動は、酸素を体内に十分取り入れながらゆっくりとエネルギーを燃焼させる運動です。たとえばウォーキング(早歩き)やジョギング、サイクリング、エアロビツクダンス、スイミングなどで、このような運動では糖質とともに脂肪がエネルギーとして消費されます。

また、脂肪が燃え出すまでには時間がかかり、燃焼が最高潮になるのは運動を始めて約12分後。5分や10分の運動では、脂肪が不完全燃焼のまま終わってしまうことになります。
いかに体力に自信がある人、アスリートを自称する人でも、全力疾走を15分も続けることは不可能でしょう。つまり、体内の余分な脂肪を燃やすためには、遠回りのようでも、激しい運動を短時間行うより、ゆっくりとした軽い運動を1回に長く続けるほうがずっと効果があるのです。

運動の種類別・エネルギー消費量

運動や活動の種類 エネルギー消費量(kcal/30分)
60kg 50kg
日常的な生活活動
ゆっくりとした歩行・散歩 45 35
普通の歩行(通勤・買い物) 65 50
急ぎ足の歩行(通勤・運動) 105 85
家庭菜園・草むしり 60 50
自転車(普通の速度) 80 65
軽めの運動 60kg 50kg
ゲートボール 60 50
ボーリング・フットボール 75 60
キャッチボール・ゴルフ・ダンス 90 75
サイクリング(時速10km) 100 85
ラジオ体操 100 85
激しい運動 60kg 50kg
ジョギング(分速120m ) 180 145
なわ跳び(1分間に60~70 回) 240 195
水泳 (平泳ぎで軽く流す) 300 245
水泳(クロール) 600 490

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